第3回研究会が終了しました。
(事務局より簡易報告)
2018年12月2日(日)
兵庫教育大学ハーバーランドキャンパスにおいて
第3回研究会を開催いたしました。
午前には、13組の実践・研究の発表(ポスター)がありました。
就学前の教育と学校教育との連接や、 高等学校での現代文と日本語の学習支援までと教育の内容と方法に関する発表。
高校受験の特別枠や、移住労働者の高卒モデルといった 外国人青年のキャリアにかかわる問題。
散在地域での支援やセクシャルマイノリティの生徒への支援など、さらに複雑化・多様化する現代社会における課題への取り組み。
鋭角な視点と多様なアプローチによる実践・研究がそろいました。
そして、何より会場での重なる声と真剣なまなざしに、この教育の重要性と、それを担う人々の底力が感じられました。
午後の1つ目のプログラムは、今井むつみ先生のご講演でした。
今井先生は、ご自身の研究成果に加え、 最新の認知科学の領域の研究知見についてお話しくださいました。
また、現在進めていらっしゃる語彙調査の概要のご紹介がありました。
次のパネルディスカッションでは、
松原マリナさん(関西ブラジル人コミュニティ)が、 活動について、
子どもたちの姿の変容と、その変容が意味する「母語を学び」「学習する」ことの重要性を子どもたちのケースと活動をもとに語りました。
また、笹山市立岡野小学校の高見成幸先生は、
学校全体の取り組みと算数(5年生)と国語(2年生)の「JSLカリキュラム」に基づく授業についてご報告くださいました。
何から何まで快適に、温かく、そして、参加者の皆さんの信念に貫かれた一日でした。
参加者の誰もが、自分自身の実践と研究を振り返る、 大切なときにできたのではないかと思います。
それも、実行委員の皆様のおかげです。
委員として尽力くださった兵庫県教育委員会の先生方、兵庫県国際交流協会の皆様、
そして、兵庫教育大学・神戸大学・桃山学院大学の先生方、 本当に、ありがとうございました。
なお、会場の関係で、参加ご希望の方で、参加ができなかった皆様、大変 申し訳ありませんでした。
今後も、皆様が交流を通して結ばれ、 そして、その渦が広がるような会の運営を心掛けたいと思います。
子どもの日本語教育研究会事務局 2018/12/03