ジャーナル第6号(2023)

『子どもの日本語教育研究』第6号

(2023年12月31日)

◆特集
緒言・特集「子どもの全人的発達を見据えた日本語教育-
『ライフコース』という視座からの取り組み-」の発行にあたって
キーワード:子どもの日本語教育,全人的発達,ライフコース,当事者
原瑞穂(上越教育大学)・池上摩希子(早稲田大学)・和泉元千春(奈良教育大学) 1-2
1 移住者・母・イスラム教徒のライフストーリー
―異文化社会での適応プロセスを描く―
キーワード:子育て,ロールモデル,ホスト社会,二分化併存,編入
福村真紀子(茨城大学)・ソニア スラマ(アラビア語・英語講師) 3-15
2 日本で生まれた外国人・イスラム教徒・女性
―異文化の狭間で―
キーワード:チュニジア人,2つの文化,2つの言語,宗教
ハビーバ スラマ(専修大学 学部生) 16-23
3 散在地域に暮らす外国につながる親と子に寄り添って

キーワード:地域,子を思う親心,子どもの心,つなぎ人

佐藤睦子(公益社団法人上越国際交流協会) 24-39
4 外国ルーツ青少年の声とライフコース
―外国人散在地域で活動する市民団体の歩みから―
キーワード:散在地域,地域支援,高校進学,市民性教育
青木由香(NPO法人アレッセ高岡) 40-63
◆投稿論文
1 ドラマ制作活動から初級日本語学習者は何を得たか
―高専進学を目指す中学生を対象にした「サマープログラム2022」のデザイン―
キーワード:ドラマ制作活動,初級日本語学習者,タイの中学生,高等専門学校,モチベーションの獲得
久保田育美(明石工業高等専門学校) 64-85
2 外国ルーツの子どもに対する特別支援教育
―日本語教育,特別支援教育,多文化共生教育の観点から―
キーワード:外国人児童,特別支援教育,バイリンガル,日本生まれ,ブラジル
藤川純子(小学校教諭) 86-97
=編集後記= 98

〈査読・閲読協力者〉青木由香(アレッセ高岡)
池上摩希子(早稲田大学)
和泉元千春(奈良教育大学)
川上さくら(啓明学園中学校高等学校)
川田麻記(桜美林大学)
窪津宏美(名古屋大学)
齊藤美穂(神戸大学)
田中祐輔(青山学院大学)
中石ゆうこ(県立広島大学)
西川朋美(お茶の水女子大学)
花島健司(港区立麻布小学校)
浜田麻里(京都教育大学)
原瑞穂(上越教育大学)

〈編集委員会〉
編集委員長: 西川朋美(お茶の水女子大学)
副委員長:田中祐輔(青山学院大学)
委員:池上摩希子(早稲田大学)
和泉元千春(奈良教育大学)
唐木澤みどり(学習院大学)
川上さくら(啓明学園中学校高等学校)
川田麻記(桜美林大学)
窪津宏美(名古屋大学)
齋藤ひろみ(東京学芸大学)
齊藤美穂(神戸大学)
花島健司(港区立麻布小学校)
原瑞穂(上越教育大学)
事務局:王丹叶(お茶の水女子大学大学院修了生)

=編集後記=
第6号には4本の寄稿論文と,2本の実践報告論文を掲載することができました。
特集は子どもの成長発達過程を主題とした4本の寄稿論文で構成され,子どもたちがどのような経験をし,何を身につけ,どのような役割を持ち,どのように人生を歩んでいくのかという「ライフコース」の視座からの検討が行われています。移住者とその子自身が綴ったライフストーリー,散在地域で移住者に寄り添い支援活動に携わってきた支援者二名が綴ったライフストーリーなど,当事者が綴った各論考からは,子どもたちの全人的な発達を見据えた日本語教育のあり方について考える上での重要な示唆が得られます。
実践報告論文では,第一の論考において,国立高等専門学校機構におけるサマープログラムの実践についての詳細な記述が行われています。ドラマ制作を中核としたプログラムデザインについて述べられ、実践のプロセスや参加者のモチベーション,支援や連携について考察されています。また,第二の論考では,個別指導と一斉指導に着目した実践の記述が行われ,支援計画の策定や具体的な指導方法の検討,ニーズの把握と子どもの変化の理解に関するプロセスが,豊富な写真資料とともに論じられています。
なお,本ジャーナルでは,より読みやすく、伝わりやすい形式や,温かく共生的なかたちを検討し,今回よりデザインを新たにしました。社会に向けて発信するジャーナルとして,引き続き日本語を学ぶ子どもたちにとって役に立つ実践や研究を広く公開して参りたいと思います。みなさまのご投稿やご寄稿をお待ちしております。
       2023/12/31【T
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