第4回ワークショップの報告
2019年8月24日(土)於:広島 

8月24日(土)に、子どもの日本語教育研究会第4回ワークショップ(広島)を開催いたしました。

開催にあたっては、広島市教育委員会の後援をいただき、広島市基町小学校には会場をご提供いただきました。
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ワークショップ会場には、広島近郊だけでなく、東北・九州からと各地の学校・地域の方・研究に携わっている方が集まってくださいました。
一般参加者の方90名のほか、会場となりました広島市立基町小学校の先生方、実行委員の広島大学の先生方や地域の支援者の皆さん・学生のお手伝いの方と合計119名にご参加頂きました。
 
本ワークショップでは、テーマを「特別支援教育と日本語教育の連携:教室で今、何ができるか」と定め、午前に3件のワークショップ、午後に基町小学校の実践報告と基調講演が行われました。
 
ワークショップ1「教室でのコミュニケーションー話し方・説明の仕方ー」
講師:森篤嗣(京都外国語大学)pho2.jpg
ワークショップ2「在籍学級との連携ーJSLカリキュラムを活用してー」
講師:高見成幸(篠山市立岡野小学校)
ワークショップ3「子どものことばの学びを描くー実践を言語化と共有ー」
担当:子どもの日本語教育研究会事務局(齋藤ひろみ・村澤慶昭)
 
実践報告「基町小学校の取り組みー自尊感情・多文化共生・平和教育・学力の
向上をキーワードにー」
担当:川﨑敏子(基町小学校)
 
講演・鼎談「インクルーシブ教育システムの構築ー日本語教育との連携を目指してー」
講師:川合紀宗(広島大学大学院教育学研究科)
鼎談担当:奥村玲子(こどものひろばヤッチャル)櫻井千穂(広島大学)

参加者のみなさんからは、
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日本語の指導が必要な子どもがいるいないに関わらず、教師の話し方が大切ということが分かった。自分の話し方を磨いていきたいと思った。(ワークショップ1)
私は日本語教育がベースにあるので、小学校教育の先生が、どのように教えているのか、その工夫・苦労やられていることすべてに感銘を受けました。(ワークショップ2)
研究として実践内容を書き記していくことの大切さを再認識しました。(ワークショップ3)
基町小学校の日本語指導教室の様子や教材を見せていただけて大変参考になりました。カリキュラムやスケジュールの組み方など詳しく知りたいです。(実践報告)
通常学級に在籍し、支援を受けた方が良いと思われる子が年々増えていると感じています。今自分ができることは特別支援の知識と指導スキルを身につけて日本語指導をしていくことだと思いました。(講演)
 
といった感想をお寄せいただきました。pho4.jpg
 
外国にルーツを持つ子どもが多数在籍し、多文化共生の学び合いを大切にしている基町小学校で、特別支援教育、日本語教育、初等教育の実践家と共に、全ての子どもが一つの教室で共に学べるようにするにはどうすればいいのか、明日から教室でできることは何かについて学び、語り合い、交流を深められたことをうれしく思います。

実行委員長:渡部倫子(広島大学)
実行委員:永田良太(広島大学)・川﨑敏子・増尾恵美子(基町小学校)・間瀬尹久・奥村玲子(こどものひろばヤッチャル)

 

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