ジャーナル第2号(2019年) 

   『子どもの日本語教育研究』第2号 
(2019年12月31日)

目次

◆寄稿論文

1 特別支援教育と日本語教育の連携:教室で今何ができるか ―2019 年子どもの日本語教育研究会第4回ワークショップ報告― 渡部倫子・櫻井千穂・永田良太(広島大学) pp.1-8
2 第4回ワークショップWS3の報告  子どもたちの「ことばの学び」を描く-実践の言語化と共有- 齋藤ひろみ(東京学芸大学)
村澤慶昭(武蔵野大学)
pp.9-19

◆投稿論文

〈研究論文〉
1 日本生まれ・ 育ちのJSL高校生に対する多義動詞指導 の効果―自然習得の限界を補う指導の可能性を探る 山下佳那子(お茶の水女子大学大学院修了生) pp.20-39
2 外国につながる児童に対する日本語支援者と学級担任の評価記述における言語化の視点の違いについて―支援クラスと在籍学級の有機的な連携を目指して― 田邉海悟(武蔵野大学大学院修了生) pp.40-58
 〈実践報告〉
3 読みと書きを関連付けた「 テーマベースの 読書活動」―外国人児童への日本語の取り出し指導における取り組み ― 三好大(東京学芸大学大学院) pp.59-78
4 校内で教師が共に考える「勉強会」の実践―外国につながる子どものことばの教育を支える試みから見える教師の変容― 加藤香代(早稲田大学大学院修了生)
池上摩希子(早稲田大学)
pp.79-98
〈エッセイ〉
5 動詞カルタ・ビンゴで笑顔を増やしたい 細野尚子
(横浜市立本町小学校)
pp.99-108

〈編集委員会〉
編集委員長: 西川朋美(お茶の水女子大学)
池上摩希子(早稲田大学)
齋藤ひろみ(東京学芸大学)
齋藤恵(明治大学)
花島健司(港区立笄小学校)
原瑞穂(上越教育大学)
事務局:秋山幸(早稲田大学大学院)

〈査読・閲読者〉
池上摩希子(早稲田大学)
石井恵理子(東京女子大学)
齋藤ひろみ(東京学芸大学)
齋藤恵(明治大学)
菅原雅枝(東京学芸大学)
中石ゆうこ(県立広島大学)
花島健司(港区立笄小学校)
浜田麻里(京都教育大学)
原瑞穂(上越教育大学)
村澤慶昭(武蔵野大学)

 

=編集後記=

第2号へは1本の投稿がありましたが,残念ながら掲載には至りませんでした。その時点では寄稿の予定もなく,そのままでは第2号が発行できないという状況の中,夏に編集委員を中心に関係者からの追加投稿を受け付けることにし,研究論文2本,実践報告2本,エッセイ1本の投稿がありました。関係者からの投稿とはいえ,全て通常の投稿と同じ査読・閲読プロセスを経ており,中には厳しいコメントをいただいたものもありました。ですが,ゼロからは何も生まれない,何かがあってこそ次(=第3号以降)につながっていくのだという考えのもと,全てを第2号に掲載します。
追加投稿の募集や査読を進める中で,本ジャーナルは何を目指すのかということを私自身が何度も考え,研究会やジャーナルを創設した先生方のお考えも何度も聞かせていただきました。今号に掲載された論文全てに共通するのは,子どもたち自身の姿や子どもたちを見守る教師・支援者らの姿を忠実に描き出そうとしていることだと思います。その点においは,5本全てが本ジャーナルの目的・目標に沿った論考になっていると考えています。これらの論文から,ジャーナル『子どもの日本語教育研究』や本研究会における
新たな展開が生まれ,活発に議論されていくことを編集委員一同,心より願っています。
また,2本の寄稿をいただきました。どちらも2019年8月に広島で行われたワークショップに関連する報告です。当日参加された方にとっても参加が叶わなかった方にとっても有益な情報がまとめられた報告となっています。齋藤・村澤論文では,本ジャーナルの投稿カテゴリである「実践研究」「実践報告」についても言及されています。是非ご一読いただければと思います。

2019/12/22【N】

 

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