第1回オンライン情報交換会「元気かい?」 報告

子どもの日本語教育研究会 オンライン情報交換会「元気かい?」   
第1回子どもと保護者の状況と支援・取り組みについて1」実施報告 
日時:5月13日(水)19:30-20:30  web会議システム(Zoom)により開催
趣旨説明(今澤)の後、事例として小学校と大学によるオンライン支援の取り組みの報告(横溝)、PO法人「多文化共生教育ネットワークかながわME-net」の取り組み(高橋)の紹介を行いました。
メインは、情報交換です。4名程度のグループにわかれ、それぞれが現場で捉えている外国人児童生徒等とその家庭の状況についての情報や対応について、情報交換を行いました。
以下、全体で共有さいたグループセッションで交流された内容を簡単に紹介します。

【子どもの状況把握について】
・課題の把握ができていない。外国人家庭への支援が個別に必要。
・保護者の日本語能力によって情報の収集に差がある。
・生活困窮者はオンライン環境が悪い。情報がしっかり届いていない。
・就学支援の申し込みが増加。親の経済的問題が増えている。
・10万円の申し込みを学校に。情報に弱い状況が露呈されている。

【対応】
・学校再開した場合の対応。準備を進める必要がある。対面は難しいので、オンラインでの授業など。
・自治体によっては、委員会から多言語での必要な情報を発信している。
・オンラインの進みが悪い。
・オンラインで子どもたちの支援を行っている。(下に事例を紹介)
・課題等は郵送で送付。作業が大変。子どもたちとの連絡が取れない状況にある。
・子どもたちに十分に支援ができていない。
・生活困窮者向けへの支援を実施。

【海外の状況】

・シンガポールは4月から休校。4月は時間割通りにオンラインで授業が実施されていた。5月から夏休み。
・ニュージーランドではオンラインの授業はできない家庭もある。

     <<<<オンライン支援の事例>>>>      
①都内中学校の例
自校生(5人に指導)に直接メールアドレスを確認し3回授業を行った。効果がありそうだ。
②YSCグルーバルスクールの例
・全国小1~高1(AM10::00~PM3:00)まで宿題の支援を行なっている。全国から200名が参加。
・もともとオンラインでの日本語授業を展開していた。
・Zoomの部屋を利用できるようにしているZoomに慣れていない方に相談対応をしている。
③広島大学のオンライン支援について
・広島では学生が実習を兼ねてオンライン支援を行っている。
・子どもの募集は、資料を作成して学校に依頼。各校外国人児童生徒の50%程度の参加あり。
・オンライン授業では、スマホでも内容がわかる工夫をしている。
・通信環境はほとんどの家庭で問題なし。インターネットを利用して、母国のテレビを見ている生徒が多い

            報告者:横溝亮(横浜市立並木第一小学校)・齋藤ひろみ(東京学芸大学)

・・・子どもの日本語教育研究会オンライン情報交換会「元気かい?」運営・・・
第1回「元気かい」ホスト:今澤悌(甲府市立大国小学校)
本事業コーディネータ(運営):高橋清樹(NPO法人「多文化共生教育ネットワークかながわME-net」)
角田仁(東京都立一橋高等学校)、築樋博子(豊橋市教育委員会)、松本一子(愛知淑徳大学)、
花島健司(港区立笄小学校)、横溝亮(横浜市立並木第一小学校)
事務局:齋藤ひろみ(東京学芸大学)、村澤慶昭(武蔵野大学)

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